生活

地下鉄優先席論争 特別席は誰のもの?

投稿日:2015年12月19日 更新日:




地下鉄には必ずある優先席ですが、台湾も日本と同じ、またはそれ以上に乗車のマナーが厳しい様に思います。

台湾政治大学News Lab

優先席からは巨大な圧力が感じられ、たとえ混み合っていても座ろうとする人はいません。台北の地下鉄では特別席の増設が討論されていますが、これには反感を持つ人もいるようです。

日本では全体的に乗客の高齢化が激しく、高齢者向けの優先席を設置しても足りなくなるのが現状です。高齢者が多数派になった時に特別席はどの様な人を優先するべきか。

乗客の中には目に見えない持病を持った人もいます。些細な事ですが、優先席に対する考えは人によってかなり違いますね。

 

台北地下鉄親子座席 席は譲るべき?

プラットフォームには案内音が響き、作業員がいつも通りに職務をこなします。地下鉄の車両に乗ると、窓には可愛い動物のシールが貼ってあります。12日から台北地下鉄は松山新店線で親子座席の試行を始めました。

台北地下鉄会社行車処処長 楊泰良
「親子席の理念は主に親子、妊婦、ベビーカーの乗客を優先的に乗車させる事です。もしも、一般の乗客がこの様な乗客を見つければ彼らを優先させ、親子に優しい乗車環境を作る事ができます。」

市民はこの様な措置に対して好意的です。
乗客 賴緯芳
「すごくいいと思います。」「私達の様に子供を連れた親にとっては環境が広々となり、子供にとっても安全ですね。」

親子席は松山新店線の第三、四車両の中央にあります。元々車両には12の博愛席が設けられていましたが、さらに12箇所の親子席が加えられ、車両での特殊座席は4割になっています。

これに対し、一部の乗客からは親子席は博愛座の増設に過ぎず、一般席の不利益になるのではないかと疑問が出ています。

学生 余惠心
「博愛座や親子席だけでなく皆が席を譲るべきだと思います。席を譲る事は台湾人の美徳を試すもので、そもそもこの様な席自体がおかしいと思います。」

学生 林威湧
「博愛座や親子席だけを一方的に呼びかけるべきではありません。なぜなら、他にも切迫した状態の人はいるからです。」

市民の考えはみな同じとは限りません、理解の相違から摩擦も生じます。混み合う車内に空席の博愛席、外見からは個人の必要性は目に見えませんが、特別席からは巨大な圧力が感じられます。この為、ある学生団体は映像を作製し、隠れた盲点を指摘しています。

映像を作製した学生 盧婉柔
「博愛座を利用できるのは妊婦、老人、子供、障害者など外見でわかる人に限られています。なので、私達が望んでいるのは社会の中で外見だけではわからない必要性を見つけ出す事です。」

地下鉄に親子席を設けるのは思いやりから出たアイデアですが、これから起こりうる論争は席に座る上で悩みの種になるでしょうか。台湾の地下鉄局も慎重に見る必要があるようです。

2015年12月19日 台北【記者:林雨學、林妤珊、廖芸嫻】(Taiwan Gendai 經政大新聞媒體實驗室授權翻譯




 

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