第二回全国青年投票の日が19日午後から正式に始まり、西門町や南陽街に多くの若者が集まりデモを行いました。
沿道には擬似投票所が設置され、18歳以上で未だ選挙権が認められていない若者も選挙のプロセスを体験できるようになっています。
海山高校学生 李坤融さん
「私達はもう18歳なので、この社会の為に声を上げ、貢献する力があります。この一票を投じるだけの能力もあるのです。」
大直高校公民教師 黃益中さん
「私は公民の教師です。教育の目的は学生に考える能力を教える事です。公民の教育を既に全て受けた思考能力のある学生は全員投票する資格があると私は考えています。」
現在のところ社会の大多数が投票年齢の引き下げに賛成ですが、この為だけに憲法改正をする必要はないと考える人もいます。今年5月に提出された修正案ですが、ハードルの高さから可決される事はありませんでした。
国会議員候補者 呂欣潔さん
「これは憲法改正が必要となるので、一般の改正法案よりも比較的困難です。非常に多くの議論に加えて憲法改正後に国民投票も必要となります。台湾の国民投票はハードルが非常に高いので、とても難しいですね」
大多数の国では投票開始年齢が18歳や16歳で、台湾は現在のところ世界で唯一投票開始年齢が20歳の民主国となっています。
オーストラリア人のGraeme Readさん
「台湾では18歳になれば他の社会的責任があります。例えば18歳からの兵役は社会に出る事でもあります。社会人として投票ができるという権利と責任は同時に与えられるべきです。」
この議題に積極的に取り組む公民団体もあり、これからも継続して憲法改正、若者の政治参加を推し進め、政府が次世代の声に耳を傾けられるようにと取り組んでいます。
2015年12月26日 台北【記者:康育豪、沈佩蓉、張尹瑄 】(Taiwan Gendai 經政大新聞媒體實驗室授權翻譯)
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