社会運動

政治大学で言論統制? ニニ八事件で学生運動 

投稿日:2016年3月6日 更新日:




先週、政治大学で学生団体と教官によるちょっとしたトラブルが起こりました。

きっかけは学生団体の「政大野火陣線」がニニ八事件69周年で行った抗議運動でした。学内の蒋介石の銅像にニニ八事件の犠牲者を紹介するびらを貼り付けるという活動を行いました。

これ自体はごく一般的な抗議活動でしたが、問題はこの後政治大学に設置された掲示板で起こりました。

学生用に設置された掲示板(風雨走廊)にも同じように犠牲者のびらが貼り付けられたのですが、内容を快く思わない教官は学内規定を確認する事なく、その場で剥がすという行動にでました。

政治大学の規定によると、大学の学生団体であれば申請する事なく自由にポスターを貼る事ができます。

その教官の行動を偶然撮影した映像が瞬く間に広がり大きな話題になりました。報道機関も大きく取り上げ事実関係の究明が進みました。

後日、学生団体は再び謝罪を求めるデモを学内で行い、大学側もこれに応答しました。

大学側は教官が大学に来てから6ヶ月しか経っておらずルールをよく理解していなかったと釈明するとともに、副学務長も参加し正式に謝罪を表明しました。

国民党一党独裁時代の台湾では言論統制が厳しく行われており、学内の言論活動を取り締まるのは主に軍事訓練の教官でした。今回、ビラを剥がした教官も軍事訓練を担当していた事から、年配の教官にとって学内の言論管理はごく一般的な事だったのかもしれません。

既に民主化した台湾ですが、古い世代の一部の人達には未だに過去の習慣が染み付ついているようです。
学生団体の現在の目標は図書館の入り口正面に設置された蒋介石の銅像を撤去する事です。言論統制を厳しく行った国民党の独裁者蒋介石は今の国立大学には相応しくないというのが学生団体の主張です。

政大野火陣線 NCCU Wild Fire
2012年に結成された学生団体。台湾独立を理想として様々な社会運動に取り組んでいる(人権活動、環境保護、LGBT権利向上、反原発、チベット弾圧抗議、台湾意識向上など)。去年は国民党の思想を強く残す政治大学の校歌を廃止するため署名活動を行った。




 

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