今日はこれを台湾の国旗だと思っているあなたに伝えたい。
「台湾の国旗」かと言われれば実は微妙なんです。まぁ、実際に台湾国内でも「台湾の国旗」として使用される事がほとんどなんですが、これに違和感を覚える人も多くいます。
それは台湾独立派の人達です。そもそもこの旗は中華民国が中華人民共和国に取って変わられる前まで「中国」の国旗として認知されていました。
正確に言えば…
「台湾の国旗」ではなく
「中華民国の国旗」
つまり、中国の国旗なんです。
ですので、中国の国旗だった旗が台湾の国旗として代用されている事に虫唾が走るという人も沢山いるんですね。
「台湾は台湾だよ、なんで中国の国旗を使うんだ」ってな感じでね。
ところがどっこい
「中華民国=台湾、台湾=中華民国」
というアクロバット的な解釈が長年定着し、中華民国の国旗も台湾の国旗だという事で認知され始めたわけです。
それが元々、中国の国旗であったとしても、台湾の国旗とみんなで言い続ければ、いつかわ台湾の国旗として認知される様になるのです。
まぁ、政治的立場がはっきりしている台湾の人はこの様な違いに敏感です。台湾のデモに行った事がある方ならわかると思いますが、大きな活動でこの旗を多用するのは中国統一派もしくは国民党系の勢力。
じゃあ、台湾独立派はどの様なものを使うのかと言えば、この緑の台湾島の旗を使うんです。この様な場合にどちらの旗を使うかというのは自分の政治的立場を明らかにする上で重要な事なんです。
もしあなたが熱烈に台湾独立を応援してるならば、赤と青の方は使わない方が良いと個人的には思います。政治的イベントで使用される旗は大きく分けてこの二種類なんですが、正直、普通のノンポリの台湾人はそんなに意識してません。
これ台湾の国旗じゃないの?違うの?どうでもいいわってな感じでね。どんな旗を振ろうがそれは個人の自由。
ですが、気にする人は気にします。
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