今回は日本統治時代の台湾を舞台にしたボードゲームについてお話ししたいと思います。
このゲームのテーマは第二次大戦中に起こった
台北大空襲
1945年当時、アメリカ軍が台北に対して行った無差別爆撃です。多くの死者が出た惨事として台湾の歴史の中でも非常に重要な出来事の1つです。
設計者は戦争の歴史を気軽に知ってもらえる様にと戦略ゲームという形で台北大空襲を再現しています。プレイヤーは太平洋戦争戦時下に台北市に住む家族になり、どう生き残るかを考えるゲームです。協力型のゲームで物資カードをうまく用いて、次々と襲ってくるアメリカ軍の爆撃から逃れるというものなんです。
英語版、日本語版があるなので興味のある方は是非どうぞ。
台北大空襲 / Raid on Taihoku【ボードゲーム情報】 – ボドゲーマ
日本統治時代の台湾総督府が空爆を受ける絵があるんですけど、臨場感があって当時の街並みや人々の暮らしなどがうまく再現されてました。宣伝用の動画も日本語版があるのでチェックしてみてください!
戦争の記憶を後世に伝える手段としてボードゲームを採用したのは賢いですよね。歴史の本なんてほとんどの人は読まないですから。世代の違う家族で一緒に遊ぶと戦争の話も共有できて素晴らしいと思います。
このボードゲーム発売に合わせて街頭でのインタビューも行われました。一体、今の若者はどれくらい台北大空襲について知っているのだろうか? インタビューでは9割以上の若者が台北大空襲という言葉すら聞いた事がないという結果でした。どこの国が台北を爆破したかという質問に対してアメリカと答えたのはわずか10%だけでした。
正直、この低さは予想外でしたね。台湾はいろんな国の歴史がごっちゃごちゃになってるところがあるので、混乱するのも当たり前かもしれませんが。
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