今日は
台湾の第二公用語が英語になるんじゃないか
っていうニュースについてお話しします。
最近、国会の答弁で民進党の議員が提案したのが英語をオフィシャルな言語の1つにして国の競争力を高めようというものでした。この件に関してネットやテレビでも賛否両論の意見があって、まぁまぁ盛り上がってました。
まぁ、単なる一議員の提案程度ですから、議論が進んでいくかどうかまだわかりません。私的には結構支持する人が多いんじゃないかと思いますけど…
この英語の公用語化政策、表向きな理由は国家の競争力を高めて世界で外貨を獲得できる様にするみたいなありきたりな名目です。今の英語教育は欠陥だらけだから、もっと力を注いで行こうということです。
しかし、英語公用語化に強く賛同する人達のホンネは
中国からの依存を断ち切る
という所にあります。
中国語に重点を置きすぎると 、中国の経済に頼るしかなくなり、さらには文化、学術的な分野でも中国からの影響をもろに受けてしまう危険性があるんです。
中国語しか話せないというのはいつまでたっても中国との交流しかできない。まぁ、シンガポールもありますけど。
中国というブラックホールに吸い込まれない様に言葉の改革を通して抵抗していこうという目的があります。英語ができないというのは国防問題にもなりえるかもしれませんよ。
民進党の理念は台湾独立ですから、いかに中国から距離を取るかという事を重視しています。逆に中国国民党は中国ともっとビジネスしようよ!交流しようよ!俺らみんな中国人じゃんという態度ですよね。
英語公用化に関して肯定的な意見を持っているのはグリーンの勢力が多いような気がします。中国語しかできないと、お前中国人じゃんて突っ込まれますよね? それを避けるためになるべきいろんな言葉を話せたほうが、反論しやすいでしょ?
民進党政権になってから言語だけでなく、あらゆる面で脱中国化が指摘されるようになってきました。この様な風潮は中国語で
「去中國化」
と呼ばれています。
「去」は去勢の「去」ですね….
中国に関するものをいろいろ排除しちゃいましょう的な感じです。もちろん、この様な改革をする立場の人間は自分では脱中国しますよなんて公言はしませんから、この言葉を使うのは民進党を批判する国民党の政治家に多いですね。
これ以外にも、「中華郵政」、「中華航空」も脱中国化の標的になった事があります。台湾を代表する企業、団体が『中華、中華、チャイナ、チャイナ』って名前なのおかしくない? 台湾に名前変えた方が良くない?という提案です。
挙げ句の果てには、一部の国民党議員からは中国国民党という名前の「中国」と取って
台湾国民党?
にしてはどうかという提案も検討されていました。まぁ、速攻で却下されましたけど。
英語を第二公用語にすると政府の公式文書を2つの言語で準備したりと、まぁめんどくさいようなので、実現するとしたら、かなり本腰を入れて取り組まないといけません。
蔡 英文
が要になると思います。
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