政治

中国の国家転覆罪で台湾人が初の実刑判決

投稿日:




今日は中国で逮捕された台湾の活動家

李明哲 リー・ミンジャ

についてお伝えします。

ここ数ヶ月、台湾のメディアでずっと取り上げられてるニュースですね。

まず、今回の事件を簡単にまとめたいと思います。台湾のNGO職員である李明哲は人権問題に積極的に取り組む活動家でしたが、今年の3月に友人を訪ねるためにマカオから広東省に入った際に中国当局に身柄を拘束されてしまいました。

では、なぜ彼は中国政府に逮捕されてしまったのか?

それは、中国のインターネットで

「民主主義の理念を拡散した」

からだそうです。

具体的に言えば、中国のSNS、ウィーチャト、QQなどで一党独裁を批判多党制を支持する文書を拡散したという事らしいです。李氏は台湾の独裁時代や民主化の経験などを伝える活動もしていました。

中国国内で活動家が逮捕されるのは日常茶飯事なんですが、今回は初めて台湾籍の台湾人が中国の国家転覆罪で逮捕されたということなんです。

あの劉暁波の事件でもめっちゃくちゃ有名になった、

国家転覆罪です

中国は簡単に転覆されてしまう国家らしいので、こういう法律も必要ということみたいです…

今週、李氏の行為に対して裁判が行われ、5年間の懲役が言い渡されました。裁判といっても全部シナリオが決まった中国共産党の見せしめなんですけど、一応は「裁判」という形でライブ中継してましたね。「罪を認め、反省しますとという」発言を強制させられていました。

今回、特別に李氏の妻との面会が許されましたが、妻と面会した際には小声でシーと言いなが胸元をポンポンと叩いたそうです。盗聴器がつけられているという合図を送ったんだと妻は話していましたが、なんと中国のテレビはこの発言を小馬鹿にしてました。

中国も色々情報が入って来ますからテレビを使ってこうやってプロパガンダをするわけです。李氏はこんなに悪いやつだ、そしてその妻は嘘ばかり言っているみたいに。最近は言論統制も大変みたいなので、ニュースキャスターも頑張って寒い芝居をしてました。

今回の判決が大きな注目を集めたのは、中国共産党が根拠にした国家転覆の行為が全て台湾内で行われたという事なんです。

李氏は中国のSNSを使ってはいたものの全てが台湾からの投稿でした。台湾で行った言論も中国で罰する事が出来るなんて恐ろしいですよね。台湾では人権団体が運動を続けており、「あなたも次の李明哲になるかもしれない」と訴えていました。

中華人民共和国に一歩でも足を踏み入れれば拉致される可能性があるんです。中国と関係のある台湾人は戦々恐々としてることでしょう。特に中国とビジネスをしている台湾人とかね。中国なんて国には一生行くつもりはないっていう人も台湾には結構いますから、その人たちからすれば、どうでもいいニュースかもしれません。

中国国民党の政治家は何度も中国に訪問していますけど、国民党の中にも国家転覆罪の適用が出来そうな人いっぱいいますよね。

大丈夫なんでしょうか?

国民党は共産党と深い繋がりがある人が多いですから、今回の事件に関してはあまり強い口調で共産党を批判していませんね。

友好関係を続けるためには

目を瞑ることも必要なんでしょう

残念です…




 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で台湾ゲンダイ研究所をフォローしよう!

Comments

comments

-政治

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

nineteen + two =

関連記事

中華民国版CCTVが登場? 台湾の政治風刺チャンネル【眼球中央電視台】

今回は台湾の政治風刺系ユーチューブチャンネル 【眼球中央電視台】を紹介したいと思います。 「電視台」というのはテレビ局という意味です。一体、どういうテレビ局なんででしょうか? 中華人民共和国の中国中央 …

「同性婚支持の政治家を叩き出せ!」台湾で国会議員罷免選挙

今回は最近盛り上がってるリコール選挙についてお話しします。リーコール(罷免)は気に入らない議員などを有権者の署名と投票によって辞めさせる制度ですよね。 台湾で今月の中旬に国会議員リコール選挙が行われる …

「チャイニーズタイペイ」は屈辱的な台湾の呼称?

今日は「チャイニーズタイペイ Chinese Taipei」という言葉について語ります。 この言葉、中国語では「中華台北」と言います。中国からの圧力によって、国際大会などでは「台湾」という名称は使用が …

2016年 中国国民党 選挙CM

2016年の台湾総選挙で惜しくも大惨敗を喫した中国国民党。その総統選で不運にも代表に担ぎ出されてしまった朱立倫候補には色々と批判が集中しました。 現職の新北市長でありながら、職を辞さずにそのまま総統選 …

中華民国の国旗はなぜ燃やされるのか?【台湾の国旗侮辱罪】

あなたは中華民国の国旗が 燃やされているのを見た事がありますか? 台湾ではこの様な光景が度々ニュースなどで取り上げられます。急進的な台湾独立派団体はデモなどで中華民国政府や中国国民党を批判する際に国旗 …