台湾政府がやらかしちゃいました
ここ数日かなり話題になってるニュースなんですが、最近リニューアルされた台湾パスポートになんと外国の風景が印刷されてしまったんです。新パスポートのイラストが公開された際に、ネットでは「これってアメリカの空港じゃないの」という指摘が相次ぎました。
本来は台湾桃園空港の風景を印刷するつもりだったそうですが、アメリカ合衆国ワシントンDCのダレス空港に似合ぎているということでかなり叩かれています。
では、どのくらい、似ているのか?
とりあえず、まず最初にイラストを見てみましょう。
(左:台湾新パスポートイラスト 右:アメリカダレス空港)
うーん、言われてみれば似ていなくもないですよね。カメラアングル自体も奇跡的に一致しています。
「台湾がアメリカの51番目の州に昇格したぞ、おめでとう」
という声もネットでは見られました。
今回の騒動をさらに炎上させたのは、パスポートの発行を管轄する外交部(台湾の外務省)が間違いを認めねかったところなんです。外交部のスポークスマンは最初に間違いを指摘された時にこれは100%台湾の桃園空港ですと言い張っていたんですよ。
否定していればバレないと思ったんでしょう。その12時間後に流石にこれはまずいという事で、公式に過ちを認めちゃいました。今回の失態、流石にダサすぎますよね。
もっと問題だったのが、印刷されたイラストがGoogleにアップされている写真とあまりにも酷似している点から、他人が撮影したものをそのまま使ったのではないかという疑惑も浮上しています。どう見てもフォトショップとかでそのまま加工した用にしか見えませんけど…
これに対して印刷を請け負った会社の責任者は「間違いなく自分たちで描いたものだ」と言い張っています。
もしネットで検索したものを政府がパスポートに使用しているなんて事が明らかになってしまえば、もう大変ですからね。否定するしかないでしょう。
報道では20萬冊が既に印刷済みで損失は8080万台湾ドルに上るそうです。税金をドブに捨てる事となり、国のメンツも潰しかねない事態ですから、責任者は集中砲火を受けています。
昨日、パスポート発行の責任者である外交部領務局の陳華玉局長が記者会見を開き局長の座を退くことを正式に発表しました。チェックが行き届いていなかったのは確かなんですが、まさか自分たちの部下がアメリカの空港を許可しちゃうなんて思いませんからね。かなりびっくりしたでしょう。
今のところ発行されたもの内の285冊が既に配布済みらしいんですよね。これってかなりのプレミアがつくのではないでしょうか?なんたって国の機関が他人の画像をそのまま盗用して作成したパスポートですから。オークションで売買される日をゆっくり待ちましょう。
今回の騒動なんですけど、もし仮にこれが北京の空港だったりしたら、もっと大変なことになっていたでしょう。
ここら辺は不幸中の幸と言えると思います。
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